洋服の選び方

スーツでもカジュアルなファッションでも、洋服を選ぶときに大事なのは「サイズバランス」です。

ダイエットやスタイルを常に気にしがちな女性に比べると、自分の体型に合うサイズを知らない男性が意外に多いようですが、おしゃれにメンズファッションを着こなすには、まず自分に似合うサイズを探すことから始めましょう。

サイズバランスに気を使うことはおしゃれにみえるだけでなく、体型の悩みも巧くカバーすることができます。

例えば背が低い男性は、全体をコンパクトにまとめた方がスタイル良く見えます。細身のパンツやショート丈のトップスなど、横に広がって見えないジャストサイズの洋服を選ぶのがポイントです。太めの体型が気になる男性は、ネイビーやカーキなどのはっきりした色使いの洋服を選ぶことで引き締まって見えます。

また、細身であるとか肩幅が広いなどといった、自分の長所を活かしたサイズ感を意識することも大事です。

そしてメンズファッションにおいては、パンツのシルエットにあわせて全身をコーディネートするのがおすすめです。こうすると全身のサイズバランスがとりやすいうえ、ちょっと冒険したアイテムでも失敗が少なくうまくまとめることができます。手持ちのボトムスを思い浮かべてトップスやシューズを選ぶようにしましょう。

大きめなシルエットやタイトめに着こなすトレンドなど、サイズ感も流行のうちですが、自分に合ったサイズを知っておくことで様々なトレンドの洋服に応用することができます。

メンズファッションの歴史

近代日本において、メンズファッションは1960年代頃より多くのスタイルが登場し、今日に至っています。

1960年代には、東京銀座のみゆき通りに集まる「みゆき族」と呼ばれる若者達が、ボタンダウンシャツに三つボタンのジャケットを羽織り、スリッポンシューズやローファーを合わせたアイビールックと言われるファッションスタイルが流行しました。

1960年中期にはビートルズが来日し、彼らのモッズスタイルファッションは日本の若者の間で大流行を見せました。

1970年代になると、ヒッピースタイルが流行します。これはラッパズボンと呼ばれるベルボトムジーンズや底上げされたプラットフォームシューズを履き、タイトなTシャツをあわせるのが特徴です。ジーンズや作業着がファッションとして定着したのもこの頃です。

1970年代後半になると、スポーツブランドやアウトドアブランドといったウェアが若者のスタイルに取り入れられるようになりました。

1980年代は、デザイナーの個性が強く押し出されたDCブランドの登場によってメンズファッションが大きく変化していきます。80年代後半には、首都圏の男子高校生が作り出した「渋カジ」と言われるスタイルも登場しました。

1990年代には、汚れたり破れたりしている古着を着こなすグランジファッションが台頭してきます。その後大ブレイクを見せる裏原宿スタイルが誕生したのもこの時代で、メンズファッションは昔と比べさまざまなジャンルにカジュアル化していきます。

メンズファッション

昨今のメンズファッションは、カジュアルなものからハイファッションまで様々に進化しています。

日本が高度成長期を迎えた60年代頃、メンズファッションには様々なスタイルが誕生しました。数々のメンズファッションに影響を与えていると考えられる、トラッドやアイビースタイルが誕生したのもこの頃です。

現在では、時代の流行や雑誌や音楽のスタイルに影響されたファッションなど、実に多様な系統が存在しています。

ビジネスシーンで広く好まれるコンサバ系やきれいめ系、音楽やエクストリームスポーツに影響を受けているストリート系やエクストリーム系、ハイファッションを取り入れエッジィな雰囲気のモード系、重ね着やアクセサリーなどを取り入れたフェミニンな傾向の美容師系、Tシャツやジーンズにスニーカーなどアメリカの大学生をお手本としたアメカジ系、黒を基調としたハードなファッションのお兄系、といったように、メンズファッションは生活スタイルや趣味趣向によって様々な系統に分かれています。

様々な系統のメンズファッション誌も発刊されており、それぞれの雑誌のイメージに沿ったスタイリングを目標とする方も多いようです。

このようにメンズファッションには多くのスタイルが存在していますが、洋服を着こなす上で最も大切なことは、TPOを守るということです。TPOとは、Time(時)・Place(場所)・Occasion(場合、目的)の頭文字をとった和製英語で、時と場所と場合に応じてふさわしい装いを使い分けるというファッションの基本ルールを示した言葉です。

この概念を発案したのはVANブランドの創始者である石津謙介と言われており、現在ではファッションだけの用語ではなく一般用語として広く定着しています。

多くの系統に分かれているメンズファッションですが、TPOに応じてコーディネートを使い分け、自分なりのおしゃれのアクセントを加えて、メンズファッションを楽しみましょう。