活性ペプチド

アミノ酸20種類の一つ一つが異なる役割を持って作用し、結合すると活性ペプチドという更に異なる役割を持った物質になります。活性ペプチドを構成している元はアミノ酸ですが、そのアミノ酸とは全く違う新しい物質になるという点が大きな特徴です。結合される目的は、絶えず起こる体内組織の変化に対し、その時に“最も必要な働き”を行う為です。

例えると、空腹時である時、血液中では血糖値が下がる低血糖状態が起こり始めます。空腹時低血糖が長く続くと、中枢神経に異常をきたし、倦怠感が強くなります。その内、交換神経にも異常をきたし、発刊作用などが現れます。更に進行すると、深い昏睡状態に陥ってしまいます。その低血糖の抑制・改善の為に、グルカゴンという血糖値を一定に保つ働きを持つホルモンで、肝細胞にあるグリコーゲンを分解・促進させます。この空腹時の場合の“最も必要な働き”とは、“下がってしまった血糖値を正常に戻す為に、糖を補充して一定に保つ働き”です。

吸収・消化・代謝・排泄といった生命維持活動が、滞りなく行えるよう、状況に応じて形を変え、必要な働きをする物質です。プラセンタには、傷付いたり弱ったりした組織の修復や、免疫の調整、薄毛・脱毛の改善や防止、血圧の調整、食欲の調整、代謝の改善、諸器官の病状回復、精神的なストレスの緩和といった心身への様々な効能が見られます。バランス調整や予防効果といったこれらは、活性ペプチドの働きによる影響が大きいと思います。

ムコ多糖体

細胞・組織・器官などの間を、栄養補給や保護が損なわれないように結び付けている物質です。水分を体内に溜める保湿性に優れたスポンジ機能や、関節を動き易くするクッション機能を持っています。30代近くになると、その数は徐々に減少していき、同時に老化現象も見え始めてきます。水分保存の働きがあるという事は、美肌や老化の改善に欠かせません。プラセンタに含まれている代表的なムコ多糖体は、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸です。聞いた事があるという方も多いと思います。他には、ケラタン硫酸・デルマタン硫酸・ヘパリンなどがあります。高い保湿効果の他に、眼球の透明性や弾力性の保持、骨の成長促進、コレステロール値の調整などの作用も持っています。

結果、骨粗鬆症・動脈硬化・高血圧症などの予防に役立ちます。

又、がんの発生時に出来る血管が作られるのを抑制する働きがあるのも、老化防止と並んで大きな役割です。この血管が出来るのを抑えると、正常な肝臓の働き・正常な代謝・肥満や動脈硬化の予防につながります。このようなムコ多糖体が不足状態になると、関節が滑らかに動かなくなります。変形性膝関節症や腰椎椎間板ヘルニアなどを引き起こす原因となったりします。美容面で、たるみ・シワ・シミに悩まされるようになってしまいます。

ヒアルロン酸は、僅か1グラムで6リットルの保水が可能です。血液・体液といった水分は、身体を生成する6割を占めるので、その不足には気を付ける必要があります。

核酸

人間の身体は、約60兆個の細胞の集まりです。最初は一つの細胞ですが、20歳頃までには、60兆個ほどの細胞に分裂します。核酸はその全ての細胞内に存在する、細胞分裂を命令し、遺伝子を正常に保つ役割を持ったいわゆる「細胞の核」と言える物質です。不足してしまうと新陳代謝にダイレクトに響きます。加齢とともに、その数は減っていきますが、食べ物で摂取すれば体内で再び合成されます。

核酸には2種類あり、核の外側がDNA(デオキシリボ核酸)、核の内側がRNA(リボ核酸)となっています。DNAが蛋白質を構成しているアミノ酸の設計を構築し、RNAがそれに基づきアミノ酸を生成します。よって、全ての細胞への分裂を命令するのが核酸なのです。

DNAとRNAを構成する主な成分は、アデニン・グアニン・ウラシル・シトシン・チミンなどがあります。それぞれ異なる構造・役割ですが、いずれも細胞の新陳代謝に大きな影響を与えます。末梢血管拡張作用は、血流の流れを良くし、冷え性を改善します。心筋梗塞・動脈硬化などの予防にもなります。抗酸化作用は、シワやたるみ、しみの改善などの肌の老化を抑制するので美肌効果が見られます。

又、脳細胞は細胞の中でも唯一、細胞分裂をしません。この脳細胞を活発にするのは、RNAの方です。RNAには、認知症防止の作用があると言われています。

細胞分裂は一定の周期で行われ、新しい細胞へと生まれ変わります。その際、核酸が不足していると、正常な命令が伝わらず、免疫力が低下したり老化の進行を早めてしまったりします。

アミノ酸

蛋白質を構成する元となる物質を指します。その種類は20種類あり、体内での合成がきかない為外から摂取するしかない必須アミノ酸が9種類、体内での合成が可能な非必須アミノ酸が11種類となっています。

必須アミノ酸の内、ヒスチジンは体内で生成されますが、成長に欠かせないアミノ酸です。元々は乳幼児に必須とされていましたが、1985年頃に成人にも必要であるとされ、この時から必須アミノ酸が9種類となりました。他の必須アミノ酸も個々に違う役割を持っています。

トリプトファンは、神経伝達物質のセロトニンを生成して正常な睡眠作用をもたらしたり、活性酸素を減少させる為のメラトニンへと変えたりします。

リシン(或いはリジン)は、ウイルスに対抗出来る抗体を作ったり、脂肪燃焼の役割をしたりするなど、体内組織の成長・代謝・修復を助けます。

ロイシンは、蛋白質の生成や分解をコントロールし、運動時のエネルギー源として、筋肉維持に務めます。

イソロイシンは、体内組織の成長や神経の働きを正常にし、筋肉や肝機能を強くします。

バリンは、運動時に血液中に存在し、エネルギー源となり、筋肉の成長を促します。

トレオニン(或いはスレオニン)は、肝臓への脂肪蓄積を防ぎます。

メチオニンは、血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用があるので、不足すると肥満を招いてしまいます。

フェニルアラニンは、抑鬱状態解消や鎮痛作用など、神経伝達物質としての役割を持っています。

このように、一つ一つ異なる働きをしますので、偏らないようバランス良く摂取する必要があります。

酵素

体内での化学反応に対して働く物質です。吸収・消化・代謝・排泄といった生命活動の全ての過程に必要です。食べ物が体内に入ると、栄養として吸収出来るように化学反応が起こります。以降も、消化から排泄に至るまでそれぞれに化学反応が起こり、体内で作られる酵素の働きにより、維持されています。体内で作られる酵素は二つに分けられます。食べ物を消化する為に必要な「消化酵素」と、細胞を作る時といった体内における化学反応の時に必要な「代謝酵素」です。体内で作られる酵素は無限ではないので、不足すると生命維持活動に支障を与え、やがて“死”を迎える事になります。この酵素を助ける為に、補酵素という物質があります。ビタミンやミネラルがこれに相当します。代表的な補酵素として、チアミンニリン酸・ピリドキサールリン酸・葉酸などがありますが、最近はサプリメントとして利用されるものも増えています。多くの酵素は蛋白質から構成されているので熱に弱いのですが、対して補酵素は耐熱性です。しかし、補酵素も酵素が存在しているからこそ役に立つものです。

食べ物から摂取する酵素を「食物酵素」と言います。昔は、発酵食品で酵素を摂っていましたが、欧米の食文化の影響で食生活が変化してきた事もあり、現在は慢性的に不足しているようです。食品の分野にとどまらず、医療面においても治療薬や酵素量の検査・診断、化学工業製品の製造や日用品への利用など、広く応用されています。

5大栄養素

蛋白質・脂質・糖質を3大栄養素と言います。これに3大栄養素を支えるビタミン・ミネラルが加わり、5大栄養素と呼ばれています。

蛋白質は、筋肉や臓器・毛髪・爪・皮膚をはじめとした、身体を構成する為の主な材料となります。エネルギーの供給源としても重要な役割を持っています。20種類のアミノ酸で構成されており、体内での合成がきかないので、外から食べ物を通して摂取するしかない物質です。

脂質は、身体を動かす為に必要なエネルギー源です。細胞膜や血液・神経組織・核酸などを構成する成分となります。特にカロリーの高い栄養素なので、量と質に注意して摂取しないと、肥満・糖尿病・高血圧・動脈硬化といった生活習慣病を招いてしまいます。しかし極端に摂取するのを抑えると、皮膚がカサカサになったり、子供の成長を阻害したりしてしまいます。

糖質は、脳や神経系の唯一のエネルギー源として重要な栄養素です。身体の構成や、体温調節、筋肉の発達に対しても欠かせないものです。脳は、ブドウ糖しかエネルギー源としませんので、生命維持に必要不可欠な栄養素と言っても良いと思います。

ビタミンは、大きく分けると水溶性ビタミン・脂溶性ビタミンの二つ分けられますが、その種類は全部で13種類存在しています。いずれも体内での生成は出来ないので、外から補わなければなりません。種類ごとに異なる働きをしますが、3大栄養素が体内での働きが滞る事がないよう、ミネラルと共に3大栄養素を支えています。

ミネラルは、無機質とも呼ばれ、カルシウム・マグネシウム・リン・カリウムなどの元素の総称です。身体を作る食べ物は自然界で育ち、その自然界の元は元素です。即ち、5大栄養素のミネラル以外の栄養素は、ミネラルがあってこそ初めて動く事が出来るのです。

プラセンタの種類

プラセンタの主な原料は、人・羊・豚・牛・植物などです。本来、プラセンタとは胎盤を意味する英語ですが、この場合のプラセンタは胎盤に含まれる栄養素の事です。従って、プラセンタから抽出されるプラセンタ・エキスを指します。

人プラセンタは、医療面でよく使われています。人間のプラセンタは出産後、東京の場合ですと医療廃棄物として処理されます。よって、人プラセンタは産婦人科から手に入れる事になります。プラセンタを使用する際、妊婦の許可は必要ありません。但し、満期の正常分娩により出産したプラセンタである事・母体の血液検査と感染症にかかっていない事などの条件をクリアしなければなりません。羊・豚などのプラセンタは、美容面で利用される事が多いと言われています。しかし豚のように飼育されている時、多くの仲間と一緒に飼育され場所が一か所のみという事から、感染症にかかりやすいのです。その為、抗生物質などを大量投与して飼育するという欠点があります。近年、馬プラセンタからより高濃度なプラセンタが抽出出来るという事が言われるようになりました。理由として、一度の出産で生まれる胎児の数の違いです。豚の場合は10頭近くに対し、馬の場合は一頭です。同じ臓器でもその濃度に差が出るという事だそうです。

植物プラセンタは、種子に含まれている胎座などから形成されます。サプリメントにおいてよく使われています。

プラセンタはまだ研究段階にあり、一般的に証明されていない事柄が多い未知のものです。

プラセンタの歴史

日本でプラセンタが最初に世に出たのは、江戸時代の頃です。現在の石川県である加賀で、秘薬の原料として使われました。「紫河車」という漢方で、韓国の『東医宝艦』という漢方医学書に載っています。朝鮮時代の医学書で、日本や中国へも広まりました。

その後、日本では医師たちがプラセンタを使った療法を試みるようになり、プラセンタ・エキスを使ったプラセンタ注射などが開発されていきました。ところが、韓国でプラセンタ療法が盛んになったのは2005年頃からだと言われています。美容大国で知られる韓国ですが、プラセンタを使った治療が見られるようになったのはごく最近の事のようです。元々、医学界の偏見が少ないので、今では日本を追い越す勢いでプラセンタ療法は浸透しています。

一方、中国では紀元前より治療薬としてプラセンタは使われていたそうです。また、医学に基づき美容面でも重宝され、楊貴妃は美容の為にプラセンタを使っていたと言われています。秦の始皇帝は、不老長寿の薬としていたそうです。紀元後の唐の時代、漢方薬として「胞衣(なえ)」「人胞(じんぼう)」と書物に記されます。「紫河車(しかしゃ)」と記されるようになったのは、明の時代に入ってからです。この名称は、現在の中国の薬事典においても使われています。「紫」は帝王、「河車」は北方の生気という意味だそうです。

同じく医療に利用していた点では、古代ギリシャでも使われていたという説があります。

紀元前、古代ギリシャで「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスがプラセンタ治療を施していたと伝えられ、「人生は短く、技芸は長い」という有名な言葉を残しました。

胎盤の構造

胎盤は、妊娠2ヶ月を過ぎた頃から形成が始まり、妊娠4~5ヶ月頃には完成します。母体と胎児との栄養や酸素交換を目的としており、母体と胎児それぞれの組織から形成された構造になっています。

まず、胞胚が子宮粘膜にくっ付き、着床を始める為に深部へ伸びていきます。すると、栄養膜が合胞体性栄養膜・細胞性栄養膜の2つに分かれます。そして、着床された子宮は段々と大きくなっていき、栄養膜により母体の血液で満たされる為の絨毛間腔が作られます。

やがて、羊水と言われる弱アルカリ性の液が蓄積されていきます。

胎児方の胎盤は、羊膜によって包まれています。その内側は羊膜腔と呼ばれる空洞になっており、羊水で満たされ、胎児が体内で動けるようにする役割をします。更にその境は絨毛膜板と呼ばれ、枝のように形成された分枝絨毛があります。基底脱落膜と言われる胎盤を形成する為の機能層に付着しています。基底脱落膜は母体方の組織で、床脱落膜とも言われます。

母体方の胎盤は、その基底脱落膜より絨毛膜板に向かって突き出ていて、胎盤中隔と呼ばれています。

これらの中を介して、栄養や酸素の供給を始め、老廃物などの交換が行われています。物質交換は絨毛膜有毛部が大きく関係しており、胎児方の組織です。そうした中で、母体と胎児の血液は決して交わるような事は起こらないようになっています。例え、母体と胎児の血液型が違っていても、です。胎盤は、人智では計り知れない生命誕生に欠かせない神秘的な仕組みを持っています。

胎盤とは?

女性が妊娠して約5週目あたりから子宮内に作られる臓器です。母体から胎児へ栄養や酸素を送り、胎児を確実に成長させる為に一時的に形成されるものです。その時、“成長因子”というプラセンタの代表的栄養素を始め、成長・発育に必要とされる全ての栄養素を作り出し、胎児へと送ります。体内の免疫維持や回復させる役割も担っています。胎児は、供給されたこれらの栄養素を基に、細胞分裂を高速で繰り返し、驚異的な速さで成長していきます。この栄養素を受け取る為に、胎児と胎盤の間は臍帯というホースで結ばれています。このホースは、一般的に「へその緒」と呼ばれています。

親の栄養状態が悪くても、子宮内では健康的に育つと言われており、胎盤がいかに多大な影響を胎児に与えるかを物語っています。こうした有効成分を豊富に含んでいる事から、美容や健康、医療分野において利用されるようになりました。

胎盤の形成は、人間だけでなく動物にも見られますが、全ての動物にあるとは確認されていません。鮫を例に取っても、メジロザメ・ホホジロザメなどの一部しか胎盤を作らず、多くの鮫は胎盤を作らない卵胎生です。他には、馬・豚・猿などが胎盤を形成する事が分かっています。動物の種類により、胎盤にも種類があります。

馬や豚などは散在性胎盤、猿やネズミ・人間などは盤状胎盤、牛・山羊・羊などは多胎盤などに分類されます。

出産後、胎盤は体外へと排出されます。これは人間も動物も同様です。